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やさしい心、
感謝する心が育ちます。
子どもたちは、この世にかけがえのない存在として生まれました。
子どもたちは、育ちゆくすばらしい「いのち」の種を宿しています。
ひとりひとりが、その「いのち」を輝かせるために、生まれてきたのです。

今月の聖句

「エルサレムの娘たち、わたしのために泣くな。むしろ、自分と自分の子供たちのために泣け。」                                     ルカによる福音書 23章28節

園長先生からの今月のメッセージ

メダカ池にも厚い氷が張り、寒風の中、子どもたちは元気に凧揚げをして園庭を駆け回っています。こんな寒い季節にはおしくらまんじゅうも懐かしい遊びですね。
幼児期の子どもたちにはおしくらまんじゅうのように互いに体を寄せ合い、じゃれ合うように遊ぶ姿がよく見られます。この姿が巣立ちの準備であるという記事を読みました。
京大の明和政子教授は養育者との身体的なふれあい=アタッチメント(社会的絆)無くしてヒトは生存できないことを科学的に説明されています。赤ちゃんがお腹がすいて泣けば授乳される、ぐずれば養育者が優しく抱いてくれることが未熟な赤ちゃんの体温、血圧、覚醒、睡眠、血糖値などの生理的な乱れを、アタッチメントを通して安定した状態へと回復させる営みであると。その上に養育者は「おいしいね」「気持ちいいね」と声をかけ、目を見つめ、微笑みます。ヒトは生後直後から五感情報を絶えず受けながら育ち、脳の発達に影響を受けます。生理的な心地よさと養育者の顔、声、匂いなどは統合、記憶され、それらを思い浮かべるだけで、内臓の心地よい感覚が湧き立つようになるとのことです。その基盤の上に、幼児期、アタッチメントの対象は広がってきます。それが子ども同士のじゃれ合いです。子どもは温かく守られた巣(家庭)から、いつか自立していかなければなりません。その準備として複数の他者と体をくっつけ合って精神を落ち着かせるホルモン(オキシトシン)を高め合いながら笑顔や、声を交わしているというのです。それは社会の中でいつでもくっつける誰か、絆を増やそうとし、自立へと向かっていく姿であると。「いざとなればいつでもくっつける」という脳内の記憶は思春期の本格的な巣立ちに伴う大きな不安を乗り越えさせてくれる精神的基盤になるというのです。しかし急速なデジタル化が進んでいる現在です。仮想と現実の空間は子どもたちの成長にどう影響するのでしょうか。保育の現場での多様な人々との豊かなふれあい、特に身体的、社会的なふれあい経験はヒトがヒトらしく育つために何よりも必要とされる時代が来ていることを考えさせられます。(参考 ヒトの発達の謎を解くー胎児期から人類の未来まで 明和政子著 筑摩書房)
                                                     園長 髙田敦子

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