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教会の言葉

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7月のメッセージ
2011-09-16
7人を選びなさい                       
          西宮中央教会牧師 藤田浩喜         

「『わたしたちが、神の言葉をないがしろにして、食事の世話をするのは好ましくない、それで、兄弟たち、あなたがたの中から、“霊”と知恵に満ちた評判の良い人を7人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう』」。
 (使徒言行録6章2〜3節)
初代教会の盛んな伝道によって、信徒の数は増えていきました。それは素晴らしいことでしたが、それに伴い教会内に問題が持ち上がりました。それはギリシャ語を話すユダヤ人(外国生まれのユダヤ人)キリスト者の寡婦たちが日々の食事の分配において軽んじられているということでした。ユダヤ生まれのキリスト者の寡婦に比べて不平等な扱いを受けていると感じたのでしょう。そういったひずみは、組織が急に大きくなるとしばしば起こりがちです。そこで12使徒は、問題が解決され、彼らが祈りと神の言葉の奉仕に専念できるように7人の人たちを立て彼らに按手したのでした。この出来事は伝統的に、7人の執事の選任として読まれてきました。
 この出来事から今日の私たちは、どんなメッセージを受け取ることができるでしょう?第一に教会の奉仕には、その働きに応じて区別があるということです。牧師には牧師の、長老には長老の、執事には執事の第一義的な奉仕があり、その託された奉仕に何よりも力を注ぐことが求められているのです。もちろんフィリポがエチオピアの宦官に伝道しているように、執事たちも日々の分配以外の業にも仕えました。しかし、それぞれに与えられている持ち場を忠実に守っていくことが、全体として教会を建て上げていくことになるのです。
 第二のことは、選ばれた7人が教会員の生活に関わる具体的な問題のために仕えたということです。当時の社会では、生活に困窮する人たちへの社会的福祉制度など、少しもありませんでした。また社会にあって夫に先立たれた寡婦は、仕事の機会もなく、最も貧しい生活を強いられ人たちでした。そのような生活に困窮する教会員に対して、教会に捧げられたものを管理し、適切なかたちで分配していくのが、執事たちの働きであったのです。
 時代も変わり、社会的な状況も変わりました。今日の執事たちは、聖書の時代とはまったく同じ役割を求められているわけではありません。しかし、教会がもっている人的・物的な資源を上手に管理して、様々な困難を抱えている教会員のために具体的な方法で仕えていくことが、今日においても求められているように思います。高齢社会のただ中で、教会と教会員をつないでいくために、また困難の中にある教会員を信仰的に支え励ましていくために、それぞれの役割を誠実に果たしていきたいと思います。(2011年7月)

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