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教会の言葉

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1月のメッセージ
2019-02-15
「逆らわない者は味方」
「わたしたちに逆らわない者は、私たちの味方なのである。はっきり言っておく。キリストの弟子だという理由で、あなたがたに一杯の水を飲ませてくれる者は、必ずその報いを受ける」(マルコによる福音書9章40~41節)
                         牧師  藤田浩喜
教会という共同体は、信仰による自主的な集まりです。職場のように雇用関係でつながっているわけではありませんし、家族のように血縁でつながっているわけでもありません。しかも教会は若さと活力に満ちた集まりではなく、心身の衰えを覚えている者たちが多い集まりです。何をするにも青・壮年時代の正確さや完璧さをもとめることはできません。欠けや弱さを抱えた者たちが、捧げることのできる賜物を出し合い、お互いカバーし合いながら進んでいるのが教会ではないでしょうか。それゆえ教会において求められるのはあ、相手を否定しないで受け入れようとする包容力だと思います。今日の箇所で弟子のヨハネが、主イエスの名を使って悪霊追放を行っている人に、それを止めさせました。理由は「わたしたちに従わない」からでした。ヨハネは自分の言うことを聞かないので、それを妨げたのです。しかし主イエスは、「わたしの名を使って奇跡を行った者が、直後に敵になってしまうことはないだろう。公然と逆らわない者は味方と見なしてよい」とおっしゃるのです。弟子たちもそうでしたが、私たちはとかく、わたしのやり方やわたしの基準に従わない人を、敵に分類し排除しようとしてしまいます。しかし大切なのは、「わたしたちに従うかどうか」ではなく、主の御業を行おうとしているかどうかです。私たちの目に適わなくても、それが主の宣教の業に役立っているならば、その人を味方として受け入れる大らかさが、そこでは求められているのです。そういえばパウロも、フィリピの信徒への手紙で、キリストを宣べ伝えるのに色んな人がいると言います。「一方は、わたしが福音を弁明するために捕らわれているのを知って、愛の動機からそうするのですが、他方は、自分の利益を求めて、獄中のわたしをいっそう苦しめようと・・・キリストを告げ知らせているのです」(1:16~17)と言います。(2019年1月)

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