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教会の言葉

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5月のメッセージ
2016-06-17
 
 
「聖霊の働きによって」
                    牧師  藤田 浩喜
 
「キリスト・イエスによって与えられている信仰と愛をもって、わたしから聞いた健全な言葉を手本としなさい。あなたにゆだねられている良いものを、わたしたちの内に住まわれる聖霊によって守りなさい。」
 (テモテへの手紙二 1章13~14節)
 この4月から5月にかけて3つの教会の就職式に出席しました。4月17日(日)山口浩教師の豊中中央教会牧師就職式、4月24日(日)黒田浩史牧師の住吉教会牧師就職式、そして5月4日(水・休)山本盾教師試補の伝道師就職式です。それぞれの教会が新しい牧師、伝道師を与えられ、就職式やその後の茶話会では、喜びに満ち溢れていました。特に一年間無牧であった住吉教会では念願であった牧者が与えられ、深い安堵と感謝の思いが、私たちにも伝わってきました。昨今は伝道者不足で、前任の牧者が引退や転任をした後、無牧の試練の時を迎えなくてはならない教会が増えています。何年も無牧が続いている教会もあります。無牧は出エジプト後にイスラエルが経験した荒れ野の旅の時代のように、訓練の時であり、神の恵みと導きを経験する時でもあります。その意味では悪い時ではありません。しかし、無牧の時が厳しい試練の時であることは間違いありません。今春無牧になった大阪西教会、北田辺教会を始め、日本キリスト教会内の全ての無牧の教会の上に、神さまの力強い支えと導きをお祈りしていきたいと思います。冒頭の聖句は、住吉教会の牧師就職式の時に読まれた箇所の一部です。ここを含んだ1章3~14節に基づいて、就職委員の持田克己教師(高槻教会牧師)が行き届いた勧告を、牧師と教会員に述べてくださいました。テモテへの手紙は、使徒パウロが年老いた伝道者テモテに送った手紙です。パウロはテモテに、伝道の業が労苦と骨折りを伴うものであることを語ります。そのような業を人間的な力や頑張りだけで行うことはできません。イエス・キリストの福音をまもり続けることはできません。そこでパウロは、「あなたにゆだねられている良いもの、わたしたちの内に住まわれる聖霊によって守りなさい」と教えるのです。7節ではその聖霊について、「神はおくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです」と述べています。伝道の業は神が私たちに与えてくださるこの聖霊の働きによって、力強く勧められていくのです。牧者も教会員も神がこの聖霊を豊かに注いでくださるよう、祈りを篤くしなければなりません。「力と愛と思慮分別の霊」に謙虚に喜ばしく生かされていくことが、教会の一致を生み出すのです。(2016年5月)

日本キリスト教会
西宮中央教会

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