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教会の言葉

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9月のメッセージ
2013-10-21

「主われを愛す」
               
             
西宮中央教会 牧師 藤田浩喜
 「わたしが今、肉において生きているのは、わたしを愛し、わたしのために身を献げられた神の子に対する信仰によるものです。」
    (ガラテヤの信徒への手紙 2章20節)  


NHKの大河ドラマで『八重の桜』を放映していますが、前々回アメリカ留学から帰国した新島 襄は、宣教師の家で川崎八重と出会います。八重が西洋式の女子教育をしていた女紅場(にょこうば)で働いていることを知った新島は、女紅場を見学させてほしいと頼み込みます。そして女紅場を訪れた新島は、英語の授業が難しそうなので讃美歌「主われを愛す」を女学生たちに教え、彼のリードのもと歌声を合わせるのです。「主われを愛す、主よ強ければ、われ弱くとも、恐れはあらじ。わが主イエス、わが主イエス、わが主イエス、われを愛す。」一方、新島が女学生たちに教えて原詩では、次のようになっているのです。Jesus loves me! This I know, For the Bible tells me so. Little ones to Him belong,They are weak, but He is strong. Yes, Jesus loves me !  Yes, Jesus loves me !  Yes, Jesus loves me ! The Bible tells me so. 大体次のような意味でしょうか。「イエス様が私を愛していることを、私は知っています。なぜなら、聖書がそのように教えているからです。主のものである私たちは弱いです。しかし、主は強くおられます。そうです、イエス様は私を愛しています。そうです、イエス様は私を愛しています。そうです、イエス様は私を愛しています。聖書はそのように教えてくれます。」較べてみて、どうでしょう?原詩には「聖書がそのように教えている」という言葉が繰り返され、あたかも自分に言い聞かせるように、Yes(そうです)という言葉がリフレインされています。私はそのことに気づかされた時、このあまりにも有名な讃美歌に対し、これまでとは違う印象を抱いたのです。主イエスがわたしを愛してくださっている。私たちは自明のことのように思っていますが、そうではありません。2000年前に十字架の死を遂げられた主イエスは、今、私を愛してくださっている。それは、聖書がその事実を私たちに啓示してくださることによってしか分からないのです。信仰者として生きる闘いの人生の中で、一心に聖書に向かって行く時に、Yes(そうです!)と、主イエスの愛が一つ一つ私たちの心の裡に収まり、揺るぎない確信となっていく。そのような姿が思い浮かぶのです。(2013年9月)

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