本文へ移動

教会の言葉

バックナンバー

9月のメッセージ
2019-10-18
「愛は最も大いなるもの」
「愛は忍耐強い。愛は情け深い。・・・愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。・・・すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える」(Ⅰコリント13章4~7節)
                        牧師  藤田浩喜
教会に集う信仰者たちには、様々な賜物が与えられ、色々な奉仕を行っています。けれども、愛はすべてに勝っています。種々の賜物や奉仕は、互いに配慮し合う愛によって組み合わされたときに、生かされるのです。もし愛がなければ、他者よりも優れた自分の能力を誇ったり、他者を裁いたりしてしまうのです。その賜物を生かし組み合わせる愛について語った後、パウロは愛が色々なかたちで表現されることを語ります。愛は賜物や奉仕以上に、さまざまな具体的なかたちで群れ全体を益するものとなるのです。愛は寛容や親切を生み出し、嫉妬や自慢、高慢を取り除きます。礼儀を大切にし、自分の利益ではなく、人に役立つことを実践します。いらだちや復讐心を持ちません。けれども、悪に対していい加減な態度ではなく、正義や真理を大切にします。そして忍耐や希望を生み出す力となるのです。私たちは人に与えられた賜物やその人のなす奉仕に、目がいってしまいます。素晴らしい賜物を賞賛し、目覚ましい奉仕に感嘆の声を挙げるのです。しかし、愛はそれらの賜物や奉仕に勝って、具体的なかたちをとって、教会に良い影響を及ぼしていきます。愛には教会を内から変えていく豊かな力があるのです。私たち信仰者は、賜物や奉仕に目を奪われるのではなく、愛を身に着けなくてはなりません。そして、目覚ましい奉仕ができなくても、このような愛に生きようと願っている兄弟姉妹にこそ、目を留める者でありたいと思うのです。 もちろん、ここで言われている愛は、私たちの中から出てくるものではありません。自らの中にこのような愛があるかと自分を見つめ直しても、絶望するばかりでしょう。しかし、御子なる神イエス・キリストは、愛のお方です。愛そのものであって、愛を完全なかたちで帯びておられます。私たちはこの愛なるイエス・キリストから注がれる愛によって、その愛に励まされ、背中を押されるようにして、日々新たに生きていくことができるのです。だからこそ、信仰、希望、愛の中で、愛は最も大いなるものなのです。(2019年9月)

日本キリスト教会
西宮中央教会

〒662-0832
兵庫県西宮市甲風園
2丁目4番15号
TEL.0798-67-4347
FAX.0798-67-4561

TOPへ戻る